父島気象観測所
父島気象観測所(ちちじまきしょうかんそくじょ)は、東京都小笠原支庁小笠原村父島にある気象観測所である。気象観測を行っている。
概要
父島気象観測所は、気象庁大気海洋部業務課に属する施設であり、天気予報や気象証明を行う気象台や測候所、特別地域気象観測所ではない。
父島気象観測所は、父島で気象観測を行うための施設であり、天気予報を行い、警報・注意報を発表する権限を持つ予報官は派遣されていない(一方、小笠原諸島と同様の孤島である大東諸島は、西太平洋における台風観測や、日本の台風予報にとって重要な拠点であるため、南大東島に気象台が置かれ、独自に警報・注意報を発表している)。小笠原諸島に関する警報・注意報は、東京都の気象予報を管轄する気象庁本庁が発表している。
ただし、観測所職員による雲や視程観測は行われており、加えて、観測所職員により、黄砂や竜巻、火山噴火、漂着物といった、気象庁の行う、あらゆる観測や現地調査が行われている。
また、高層気象観測を行っており、全国に16拠点ある高層気象観測の1拠点である。1日2回、ラジオゾンデにより高層の気象状況を観測している。
それに加えて、観測所敷地内に、アメダス、地震計、検潮計等が設置されており、これらは自動観測され、観測データが自動的に気象庁本庁に送られている。
沿革
1896年(明治29年)11月 - 中央気象台が小笠原島庁職員に業務を委託、観測開始。
1903年(明治36年)6月 - 八丈島庁職員に観測業務を委託。
1906年(明治39年)6月 - 中央気象台が「小笠原測候所」開設、同年8月1日より1日3回の気象電報を発信。
1907年(明治40年)4月 - 「父島測候所」に改称。
1920年(大正9年)8月 - 「中央気象台付属父島測候所」に改称。
1945年(昭和20年)12月 - 測候所員全員内地へ引揚げにより観測中止。
1946年(昭和21年)11月 - 「父島測候所」廃止。
1968年(昭和43年)6月 - 小笠原諸島の日本返還に伴い、気象庁が「父島気象観測所」を設置し、米国海軍気象隊より気象観測業務を引継ぐ。
1971年(昭和46年)1月 - 父島三日月山、地磁気観測開始。
1974年(昭和49年)7月 - 父島三日月山、地震観測開始。
1975年(昭和50年)3月 - 父島二見湾、検潮観測開始。
1984年(昭和59年)10月 - 新庁舎完成。
1995年(平成7年)4月 - 父島西町(観測所)、地震観測開始。
2000年(平成12年)
3月 - 津波地震早期検知網整備(父島および母島に計4か所の観測点)
3月 - 父島桑ノ木山・北袋沢及び母島中ノ平、地震観測開始。
2003年(平成15年)4月 - 新測地系移行による緯度・経度の変更。